どうも、tk橋です。
ずいぶん前になりますが、意識高い系が使いそうな言葉とかなんとかで横文字が注目されたことがあります。IT企業用語、とでも言うのでしょうか。
「今期の売上目標○○円、うちの部署はこの数字をコミットします」
「その提案にはアグリーです」
このような用語は特定の業界の人でなければ意味が分からないことも多々。
そもそも本当にこのような横文字はビジネスの場面で使用されているのでしょうか。
浸透している言葉ならまだしも、ちょっと難しい言葉になるとどうなんでしょう。
そんなわけで、今回は私がIT企業時代、実際に使用されていた(使用していた)横文字を紹介します。
IT業界ではとりわけ横文字が多い印象を抱く方も多いかと思いますので、リアルをお話しします。
IT業界に挑戦したいという人は必見だ!(IT業界じゃなくても使うところは使いますたぶん)
(ブランクあり、ほぼ未経験の私がIT業界へ再挑戦した話はこちら)
前提として
本題に入る前に、まず何点か注意を。
おことわり
・2020年頃の自身の経験談になりますので、現在とは若干異なる場合もあります。
・IT企業に在籍していましたが、細かく言うと広告、デジマ業界の側面が強いです。
・企業風土によって使う言葉、使わない言葉がある可能性があります。
・特定の企業を批判したり、日常で横文字を使用する人を非難する意図はありません。
・自社だけでなく、取引先(主に広告代理店やデジタルマーケティング会社)との会話の中でもどうだったのかを含めます。
あくまで、この言葉は使う(使ってた)から知っておいたほうがいいかもよ、という点を主眼に置いていることをご理解ください。
特に広告代理店に就職を考えている人や、デジタルマーケティングをやってみたいと考えている人は知っておいて損はないかもしれません。
よく見る・よく聞く言葉 編
☑ASAP(アサップ、エー・エス・エー・ピー) – 出来るだけ早く
使いません。As soon as possibleの略。でも「これアサップで!」と使っているところは絶対ある。
☑アジェンダ – 議題、計画
たまに使います。「本日のアジェンダは~・・・」とかで使っているところは多そう。
☑アグリー – 合意、同意
あまり使いません。「その提案、アグリー(ドヤッ」って印象でちょっと嫌です。
☑コミット – 約束する、決意表明
使いません。「結果にコミットする」ってなんか言い方変じゃない?といつも思っています。
☑アサイン – 任命する
あまり使いません。「君この案件担当にアサインね」ほぼ言われたことがない。
☑リスケ – スケジュール変更、再調整(リスケジュールの略)
使います。特に内輪で商談が先延ばしになったりした際、「リスケになりました」とか言ってました。
☑ローンチ – (新サービスや新商品等)公開する、開始する
使います。「新サービスローンチしたよ」最初は本当に意味が分からなかった。
☑パフォーマンス – 性能、効率
使います。「今日パフォーマンス悪いわ」仕事が捗らない際、よく同期に言ってました。
☑イニシャル – 初期費用、初期投資
使います。イニシャルD(車のマンガ)しか出てこない。
☑ランニング – 継続費用、サービスに毎月払う費用
使います。ランニングが取れる案件をたくさん抱えることができると個人成績あがるので嬉しくなります。
☑ベネフィット – 利益
たまに使います。登場機会はそこまで多くないものの、割とかっこいい言葉だと個人的に思います。
☑インバウンド – 内向きの営業活動
使います。いわゆる飛込やテレアポではなく、(内側で)顧客からの問い合わせを受け付ける営業活動のこと。
企業のSNSを充実させたり、広告をうったり。
☑アウトバウンド – 外向きの営業活動
使います。インバウンドとは逆。飛込、テレアポの難易度は異常。
☑クロージング – 営業、商談の決着・成立
使います。「あの案件クロージングした?」首を縦に振らない取引先、急かす上司。焦ります。
☑コンプラ(コンプライアンス) – 法令順守
たまに使います。でもどんな風に使ったかは覚えていない。
☑PDCA – 業務の品質をあげるためのサイクル、手法
使います。Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)。でも今は古いらしい。
あまり見ること、聞くことがないかも? 編
☑イシュー – 課題
使いません。使う企業では使うんだろうなあって言葉。でかい企業とかのイメージ。
☑NR(No return) – 営業先からそのまま帰宅すること
使いません。普通に「直帰」と使います。NCNR(ノークレームノーリターン)みたい。
☑コアコンピタンス – 競合他社に負けない核となる能力、得意分野
ほとんど使いません。営業の際、2回くらい使った記憶。
☑マージ(Merge) – 融合、合併
会社の偉い人は使っていました。ファイルやデータをまとめるときに使う。
☑コンセンサス – 複数人の同意
使いません。意外とよく使われるらしいですが、私のいた会社では使ったことがないです。「コンセント」しかでてこない。
☑オポチュニティ – 営業の機会、チャンス
使いません。普通に英語のOpportunityしか出てこない。
☑エビデンス – 証言、証拠
使います。言った言わない論争ほど不毛なものはありません。きちんと形に残るエビデンスを確保しましょう。初見(初聞)は塾講師していた甲斐があったのか、かろうじて意味は分かった。
☑KPI(ケーピーアイ) – 目標を達成する上での達成度合い、目標数値
使います。Key Performance Indicator=重要業績評価指標の略。例えば、最終的な目標=KGI(後述)がネットからの問い合わせ〇件の場合、KPIをユーザーのサイト流入数(=問い合わせを得るために必須と思われるサイト流入数目標)に設定し、進捗を経過観察します。
☑KGI(ケージーアイ) – 最終目標
使います。Key Goal Indicator=重要目標達成指標の略。上記したように、「ネットからの問い合わせ〇件」というように数値化した目標を掲げます。
☑コンバージョン(CV) – 最終成果
使います。Web広告/デジマ業界では知ってて当たり前。てか知らないとやっていけない。当時はひたすらコンバージョンを追い求めてどうしたら良いか試行錯誤していました。
☑バジェット(Budget) – 予算
使います。口頭で使うというよりは、提案資料とかでよく使いました。「予算」と書くか、「Budget」と書くか。見た目の問題ですね。
☑バッファ (Buffer) – 緩衝、余裕、ゆとりを持たせる
使います。「バッファある?」のように何かを頼まれる際なんかに使われます。毎日生きることに必死でバッファはありません。
☑フィックス (Fix) – 決定、確定
使います。「案件の内容フィックスした?」好きな横文字ランキング上位。Web広告業界では予算や期間、配信媒体等決めなくてはならないことがたくさんあり、さっさとフィックスしないと「なあなあ」になってしまい、案件自体が流れる、なんてことも。
☑ペンディング (pending) – 保留、未決
使います。「あの案件どうなりました?」「いったんペンディングで。」当時、意味を知った瞬間絶望した言葉です。すでに売り上げ見込みに計上してたのに。
☑リソース (resource) – 資源
使います。例えば人手が足りない場合「リソース不足で新規案件の対応ができない」のように使います。
こんなの知らない 編
☑コンティンジェンシープラン – 緊急時の対応計画
使いません。災害とか事故が起きた際のために事前に定めておく対応策。
☑メイクセンス – 理解する、腑に落ちる
使いません。日本人でいう「なるほど」に該当するらしくネイティブは普通に使っているらしい。
☑フィジビリティスタディ – 新規事業等の事業化可能性の事前調査
使いません。略してF/Sとも言うらしい。業界動向、市場調査等を指す。
☑デファクトスタンダード – 事実上の標準
使いません。公的機関からの認証ではなく、市場の競争で広く採用された結果、事実上標準化されたという意味。対義語はグローバルスタンダード。なるほど。
未知の横文字はまだまだある
いかがでしたか?
調べてみると知らない横文字はたくさんあり、私が人生で触れてきた横文字はほんの一部に過ぎないようです。
あくまで自分の経験であり、
業界や企業の規模、風土なんかによって使用しているかどうかは異なります。
取り上げた言葉が全てではないですが、何かの参考になると幸いです(゜.゜)
私は日本語が大好きなので、横文字を多用する・されるのは少し苦手です。
全ての言葉が標準化はされていませんので、
横文字を使いすぎてコミュニケーションが取りづらい、と思われないよう注意が必要です。
ご利用は計画的に!