どうも、tk橋です。
誰もが一度は悩むであろう人間関係問題。家族、友人、同僚、上司、恋人・・・あらゆる関係性において、思い通りにはいかないなあ、という経験は少なくない。
昨今、○○だけで良好な関係は築ける!等と謳う書籍やサイト、Youtube動画は後を絶たない。自分は心理学に多少の興味があるし、ビジネスに生かせることなら何でも知ってて損はないやろ精神を持っているので、コミュニケーションについては割と情報収集していたことがある。もちろん勉強になることもあったものの、前述のように情報過多に陥った結果、いったい何が真実でどれを実践すればいいのやら、と思うことが増えた。
そこで今回は自分が実践した結果、おすすめしたいコミュニケーション術をまとめていきます(数が多いのと、今後増えていくことも考えられるため何回かに分ける予定です)。
あくまで個人的見解な部分もあるけれど、これまでの職業柄、幼稚園児・学生・先輩・後輩・ 社長・育児中のご家庭の父母等とにかく幅広い属性の人間と関わってきた経験があるのでほんの気持ち程度は信憑性があるかもしれません。
皆さんの人間関係が良好になることを願って、自分のノウハウを公開します。
興味ない話でもちゃんと聞いていますよ感を出せる「オウム返し」
「オウム返し」とは、相手が言った言葉をそのまま繰り返すこと。ぶっちゃけいいますが、自分はこれをマスターすることでコミュニケーション力最強に近づけると思っています。
オウム返しを使う場面の代表格は、
①上司や先輩からどうでもいい話をされたとき
②関係を良好にしたい特定の相手と会話をするとき
以上の2点です。
オウム返しを活用できると、話していて気持ちいいと相手に思ってもらえます。人間は自分の話しをしたいだけし、なおかつそれがしっかり聞いてもらえていると認識できると高揚する生き物です。
それぞれ解説していきますが、まずは結論から見ていきましょう。
結論
・オウム返しを上手に活用すると社内で有利に立ち回れる可能性がある。
・オウム返しを上手に活用すると友人から親友、恋人に発展する可能性がある。
①上司や先輩からどうでもいい話をされたとき
これは経験したことがある人は多いのではないでしょうか。こちらは興味のない話を延々と聞かされ、かといって「自分興味ないんで」なんて素振りを見せれば即アウト。逃げたいのに逃げられない、ポケモンのトレーナー戦かと疑いたくもなることが往々にしてあります。
円滑に関係を築くのであれば、「面白くないっすね!」なんて言うのは言語道断、「はい」「そうなんですね」「すごいですね」と相槌を打つだけではちゃんと話しを聞いてるのか?と思われかねません。なんとかちゃんと聞いてますよ感を出し、自分の印象を良くできないものか・・・
そこでオウム返しを使うのですが、単に相手が言ったことを繰り返すのではいけません。例を見てみましょう。
上司「実は最近うちの娘がテストで満点とったんだよ!」
僕「娘さんがテストで満点とったのですね」
上司「ああ!それでなんとクラスでも3人しか満点はいなかったらしいんだ!」
僕「クラスでも3人しか満点はいなかったんですね」
上司「そうそう!しかも問題は割と難しく作られていたらしくてなあ・・・」
僕「問題は割と難しく作られていたんですね」
上司「・・・(こいつバカにしてるのか・・・?)」
このように、意図せず相手に「バカにされてる・・・?」という感情を持たせかねない現象が発生する恐れがあります。まるで子供を相手にしているかのように感じませんか?
ここでのポイントは相手が話したことを単にそのまま返すのではなく、簡単でいいので多少のアレンジを加えて返してあげるということです。例を見てみましょう。
上司「実は最近うちの娘がテストで満点とったんだよ!」
僕「娘さんがテストで満点とったのですか、たくさん努力されたんですね!」
上司「ああ!それでなんとクラスでも3人しか満点はいなかったらしいんだ!」
僕「ええ!クラスでも3人しか満点がいなかったんですか!すごい優秀じゃないですか!」
上司「そうそう!しかも問題は割と難しく作られていたらしくてなあ・・・」
僕「しかも問題は割と難しく作られていたんですか!効率よい学習ができているんですね!」
上司「(こいつに話していると気分がいいな・・・」
このように言葉を付け加えたり、簡単にリアクションを付け足してみたりすると一気に印象が変わります。
先輩や上司に対してこういった好印象を与えることのメリットは、社内でも数人しか知らないような話し(当然ですが、良い内容なのか悪い内容なのかは個人が置かれている状況によって変わります)を聞けたり、役職・立場を問わずいつのまにか相談役的なポジションになれることが挙げられます。
また、昇進を狙っている人であれば、当選実績が優先される場合が大半ですが、先輩や上司から気に入られることも未だに必要になることがあるかと思いますので競争社会を生き抜く上で必須のスキルになります。
反対にデメリットはどうでもいい話しを聞かされる機会が増えてしまう可能性があることくらいでしょうか・・・昇進に興味がない人やどうでもいい話しを聞かされる機会を極力避けたい人は適当に相槌を打つだけで乗り切ることが無難かもしれません。ちなみに自分はこれを使って、他の社員より先に社内情報を仕入れていました。あとは上司から愚痴をよく聞かされるようになりました。(個人的には面白いと思っているため、苦ではありません)
②関係を良好にしたい特定の相手と会話をするとき
オウム返しは日常場面でも活用することの出来る優れものです。友人との関係を深めたい際や好みの相手の印象を良くしたい際なんかにも使えます。ビジネスからは多少ズレてしまいますが、需要がある内容だと思いますので解説します。
こうした場面でオウム返しを活用する際のポイントは、先輩や上司との会話の際と基本的には変わりません。バカにしていると?思われないように配慮しつつ、興味がありますよということをアピールするため相槌を多めにし、話しを促します。そしてオウム返しは若干話しの要約気味にしてあげましょう。では例です。
相手「実はこの間久しぶりに渋谷まで行ったんだよね」
僕「はいはい(相槌)」
相手「○○って店がオープンするって雑誌で見てさー」
僕「ほーん(相槌)、それでそれで?(話を促す)」
相手「実際行ってみたらめちゃくちゃいいとこでさー!」
僕「なるほどね!オープンした店のために久しぶりに渋谷行って正解だったと!(要約)」
相手「そうそう!そんでさーその店の○○がとにかく最高で・・・」
自明のことですが、なぜこうした場面でのみ相槌を多めにして話しを促しているのかというと、ビジネスシーンでやってしまうとめんどくさい会話をさらに引き延ばしてしまう恐れがあるためですね。そして、要約気味にオウム返しをすることの真意は、「あなたの話しをしっかり聞いているよ」「興味がありますよ」ということを裏付ける決定的な証拠を相手に突きつけるためです。こうすることでたいていの場合、相手は本能で「めっちゃ話しきいてくれてるやん・・・!」と認識しています(本能で気づいているだけで、自身の意思では明確に認識していません)。その結果あなたに好印象を抱くことでしょう。
繰り返しになりますが、関係を良好にする上で重要なのがオウム返し、つまり話していて気持ちいいと相手に思ってもらうことです。オウム返しをするための第一歩は相手からガンガン話しを引き出すことです。そのため関係を深めたい相手に対しては、こちらから積極的に相手に話してもらう状況を作り出すのです。
もちろんビジネスシーンにおいても、もっともっと先輩や上司の話しを引き出して、関係性を限りなく良好に近づけたい方(もしくは興味のない話しだけど、もっと聞きてえーという異端者の方)であれば上記の方法を取り入れてもかまいません。
ただ、自分の経験上ビジネスシーンにおいて、積極的に話しを引き出す場面は日常に比較すると多くないため、このような解説としました。ちなみに自分は以前塾に勤めていた際、これを多用して各ご家庭の父母と仲良くなりました。よく栄養ドリンクの差し入れをもらえるようになりました。(塾講師の現場を理解していらっしゃる当時のお父さんお母さんたちには感謝です)
コミュ力に限界はない
今回は自分が実践しているおすすめのコミュニケーション術として「オウム返し」を取り上げました。どの場面でも有効ですし、実体験に基づいて利用価値があると判断していますのでぜひ参考にしていただければと思います。
ただし、当然ですが一度や二度実践したからといってすぐに効果が表れます!と保証することはできません。何度も繰り返し、会話の中で取り入れていくことによって徐々に関係性は向上していくものです。第一印象を良くする、という意味では一度話しただけで好印象を持たれる可能性は高いと思うのですが、「オウム返し」が出来ているかだけが指標ではないため何とも言いきれません。それこそ以前記事にした「服装のTPO」によって変化することも考えられますから(興味がある方は読んでみてください)。
コミュニケーション術は様々存在しますし、コミュニケーション力を鍛えた際の限界もないと思っています。それぞれが良いと思ったものを取り入れて、ストレスフリーな人間関係を築き上げたいものです。
蛇足ですが、Google検索で「オウム返し」と入力すると、サジェスト(一緒に検索されやすいキーワードが自動的に表示される仕組み)で「うざい」が表示されました・・・今回の記事の内容をしっかり理解して、気を付けて使用してくださいね。